平成21年 2月19日、予算委員会第六分科会において、
どうぶつ議連事務局としてご尽力くださっている馬渡 龍治議員が、
質問に立たれました。
馬渡龍治議員
自由民主党の馬渡龍治でございます。
今回は動物行政、特に動物取扱業のことについていくつか質問させていただきたいと思いますが、
その前にお礼を大臣に申し上げたいと思います。
このたびの平成21年度予算の中に譲渡を促進するための予算を組んでいただきました。
まだ額は少ないんですが画期的な第一歩をふみだしたのかなと、これについてはのちほど政務官に
お話しを伺いたいと思います。
よろしくお願いします。
この10年間で犬猫の殺処分の数が約70万余から30万ちょっと、半減をしたことになりますが、
それでもまだ30万を越える命が殺処分という形で失われています。
マハトマガンジーは「その国の偉大さ、道徳的発展は、その国の動物の取り扱い方を見ればわかる」
このように述べられました。
日本も先進国と呼ばれるようになって半世紀近くなりましたが、この点だけ捕らえると
まだまだ動物関連の行政に力を入れていただきたいなとそんな想いの元に質問を
させていただきたいなと思いますが、犬や猫の殺処分の数を減らしていくように努力をするって
いうことは、一つの国家としての成熟度を示す指標になるのかなと、そしてこれは子供たちへの
教育に対しても大変な影響力があるんじゃないか、そう思います。
私は2年前に自民党で初めて動物愛護と適正管理を求めるための議連を作らさせて
いただきました。
今日ここにご臨席の小池百合子元環境大臣も一緒に参加をしていただいて動物行政を取り巻く
いろんな課題に取り組みながらいくつか少しずつですが前進をしてきたかなと、
そう思う次第であります。
先ほど申し上げましたように今国会で譲渡のために自治体を後押ししていく施設補助費、
1億円という額ですがこれが早く決まるように望んでおりますし、このような方向になったことを
心から感謝申し上げます。
この補助金を捉えてですね、その内容とご決意を古川環境大臣政務官にお述べ頂きたいと思います。
古川環境大臣政務官
馬渡議員におかれましては今ご紹介いただきましたように動物愛護に対する議員連盟ということで、
かねてより動物愛護の観点から熱心にお取組みを頂きまして感謝申し上げます。
今回の新しい補助金につきましても大いなるご支援を頂きましてこの場をお借りしまして
お礼を申し上げたいというふうに思っております。
ご指摘いただきました通り現在におきましてもなお飼主から引取りを依頼され、そしてスムーズに
譲渡先等が得られなかったということで殺処分にされる犬と猫が現在でも30万匹おるということで
ございます。
これを、やはり、おっしゃいますように国家の成熟度のバロメーターであろうという事から
環境省としましては平成29年までに更にこれを半減させるんだという目標を立てまして
今回の補助金を計上させていただいたということでございます。
具体的に内容を申し上げますと、
各自治体の動物愛護センターと主要施設がございますけど、
そこでできるだけ譲渡がスムーズに行なわれるように、あるいは、殺処分されるにしても残りの命を
良好な環境で送ることが出来るように改善ということを目的としまして、犬猫の保管のための施設の
新築、改築、回収や、譲渡のための専用スペースの設置を支援の対象と致しております。
ガンジーの言葉にありましたように、動物、しいては自然との接し方、自然との共生、
我が国の本来日本人が持っている心をきちんとしたペット等の動物愛護というものが
行なわれますように今後とも努めていきたいと思っております。
馬渡龍治議員
ありがとうございました。
狂犬病予防法には3日間の収容期間というものがありまして、自治体によってはそれを
延長する動きがありますが、そこでどうしても収容施設と餌代、これがネックになるようで、
今回こういう予算を計上していただくと譲渡が促進できるのかなと誠に喜ばしいことだと思います。
さて、2005年に動物愛護法が改正されまして、ペットショップやブリーダーなどの
動物取扱業が登録制となりました。
これによって違反した業者は、営業停止まで出来るような内容だったと思いますが、
これまで無かったものが2005年に出来たということは、適正な飼養を動物行政に求めていく上で
本当に確実な一歩を踏み出したかなとそう思うのでありますが、しかしですね、つい最近では
広島のドッグパークや大阪のブルセラ症事件や今年2月には福岡で23頭の犬が餓死したというような
事件が各地で相次いでおりまして、ここの点についてですね、法律の基準を遵守していくように
是非環境省としてしっかりと対応していただきたいなと。(思います)
昨年環境委員会で質問をした内容で、国民生活センターなどに最近ペットを取り巻く苦情が
かなり寄せられていて、たとえば買ってすぐに病気になったり、ずーっと最後まで獣医に
診ていただかなければならないような状況があったり、細かいものを上げたら相当な
数だと思うんですね。
それを当時の自然環境局長にそれをしっかり調べて対応して頂きたいとお願いしたことがあります。
いまだにその、買ってすぐに安楽死をさせなければならいとか、民事訴訟までなっているような、
大事になっているようなこともありますので、このようなトラブルはいろいろこれから調べて
いただいて是非国としてそういった情報をきちっととりまとめて頂きたいなと。(思います)
ですからそういった件数とか内容を今、たぶん全てを把握していないと思います。
これからそういう内容も含めて、環境省と、これはもう一つは内閣府になるんでしょうか、
ここはしっかりと連携を取って行政に活かして頂きたいなとそういうお願いをしたいのですが
この点についてどのようにこれから取り組んで頂くのかお聞かせ頂きたいと思います。
黒田自然環境局長
環境省ではペットショップなどの業者のトラブルに関してこれまでも内閣府が所管する
国民生活センター、また各市の消費生活センターと、情報交換等行って来ているところでございます。
今後ともこうした情報交換を一生懸命密に行うようにしましてその結果をとりまとめて、
また、都道府県と情報共有をするとこういゆうようなことを進めて動物取り扱い業者への指導も含めて
動物愛護管理法全体の運用が円滑に進むように努力して参りたいと思います。
馬渡龍治議員
是非適正にご指導いただくようにお願いいたします。
動物愛護法の施行規則第8条の遵守基準によりますと
販売業者にあっては離乳等を終えて成体が
食べる餌と同様の餌を自力で食べることが出来るようになった動物、これはほ乳類に属する動物に
限るようでありますが、これを販売に供すること、とあります。
また、環境省の告示には動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目では、
幼齢な犬、猫などの
社会化、これはその種特有の社会行動様式を身につけ、家庭動物や展示動物などとして周囲の生活環境に
適応した行動が取られるようになってから販売をすべしということなんですが、その
健全な育成および
社会化を推進する為に、やはり適正な期間、親や兄弟などとともに、飼養または保管することを
定めています。
欧米諸国の中では生後8週間を経ない動物の販売を法律で禁止しているところもあるようです。
しかし日本のペットショップでは、その
社会化がなされるべき時期に親兄弟から引き離して店頭に
並べるためその動物の心身の育成に支障を来すことがあり、そのことによって飼主が犬の病気や
問題行動に悩まされることがしばしばあると指摘されています。
幼齢動物の販売規制について更に強化すべきではないかと思いますが、この点についてどのように
お考えでしょうか。
黒田自然環境局長
今お話しにありましたとおり、産まれて間もない幼齢動物につきましては、
第一に飼っている飼養環境の変化や輸送などに関する耐性が低いこと、
第二に先ほどお話しにありましたとおり、その種、つまり犬や猫特有の社会行動様式を
身につけたり、生活環境に適応した行動を身につけさせる必要がある。
こういう事から産まれてから一定程度の日数に達するまでは親兄弟と一緒に飼う必要があると、
こういうふうに言われておるところでございます。
ま、このため、動物取扱業者に対しまして、幼齢動物の販売に際しての遵守基準というものを
示しているところでございますが、8週齢という数値基準につきましては種による違いや科学的根拠、
さらに検証していく必要があろうかというふうに考えているところでございます。
環境省といたしまして今後、動物の販売、流通の実態の把握をまず行ないまして科学的な根拠を
検証して必要な対策というものを考えていきたいと思っておりますし、引き続き広く国民一般に
幼齢動物の虚弱性、あるいは社会科が必要であると、こういう事の周知を計っていきたいと
このように考えております。
馬渡龍治議員
幼齢の犬がしっかりとした社会化を身につけていないととても家庭で飼えるような、
ペットとして適さないようになるようです。
良くみなさん方がペットショップへ行かれると、同じ犬でも年を取っていくと値段が
どんどん安くなっていって最後には大量に殺処分してしまう業者もいるようです。
私これ、動物愛護団体の方々にそのような、いわゆる純血種と言う雑種ではない
高価な犬だから(新しい家族がすぐに見つかると思うので)頂いてきたらどうですかと
いう話しをしたときに、訓練をしっかり受けていないで社会化されていない犬は、
家で飼っても凶暴だったり扱いにくいものになっているのでそれを受ける人がいない
ようなんですね。
だから、たぶんその年齢というのは大切なことなんだと思いますので、ここのところ、
良く諸外国の例も検討の中に入れていただいてですね、日本の国としてある基準を打ち出して
いただければありがたいと思います。
環境省の告示では、遺伝性疾患についても述べています。
これは
動物を繁殖させる場合には遺伝性疾患等の問題を生じさせる恐れのある動物、幼齢の動物、
または高齢の動物等を繁殖の用に供し、遺伝性疾患等の問題を生じさせる恐れのある組み合わせに
よって繁殖をさせないこと、と定めています。
純血種の犬は実は近親交配が多いために、遺伝的疾患を持つこともありますし、本当に弱い。
そういうことが起こり得るんです。
こういったところは、きちんとした知識と経験を持った人が繁殖にあたって、実際に店頭で
売られる場合には健全な健康な犬が販売されるように、是非そこも検討していただきたいと
思うんですけど、実は、時々はやりがあります。
ある犬がはやって、それをものすごい勢いで繁殖させて販売していることが何度かありました。
テレビの影響だとかでもチワワが相当もてはやされたこともありますが、今はほとんど売れて
ないようなんですけど、そのようにやみくもに大量に繁殖させて売ることがあるんですけど、
またもう一つは多頭飼育、一つ一つの個体に対して適正な飼養が出来ない状況の劣悪な環境の中で
繁殖をさせられたり飼養を受けている犬猫がいますが、こういったものに対しても、
ずさんな状況を是正するために、繁殖業者に対してもさらなる規制の強化が必要ではないかと
思いますがそこのところを所感をお聞かせいただきたいと思います。
黒田自然環境局長
動物愛護管理法に基づきまして、動物取扱業者が遵守すべき事項としていくつか掲げておりますが、
動物を繁殖させる場合には先ほどお話しにありました遺伝的疾患というものが生じる恐れのない
繁殖をさせるとか、あるいは飼っている飼養施設の構造規模、或いは職員の数、こういうようなものも
勘案して繁殖回数を適切にする、こういうような基準を定めているところでございまして、
各自治体でこういうようなものを踏まえまして、繁殖を行なっている取扱業者に対してしっかりと
指導を行なっていくと、こういうふうに考えているところでございます。
それから先ほどお話しにありました業者の経営破綻というような問題がしばしばございまして、
たとえばこういう事によって多数の犬猫の遺棄という問題が生ずると。
こういう問題を防ぐために、早い段階から情報収集をするなりして業者を指導して動物の譲渡を
促していく、こういう対策を取っていくことが大事だと、こういうふうに考えておりまして、
各自治体に対してこうした面でも早期対応の重要性、こういうものを呼びかけて実施の働きかけを
しているところでございます。
環境省としていたしましては、繁殖を業とする動物取扱業者としてですね、繁殖を業とする者が
動物取扱業者として適切な飼養、或いは管理を行なうように自治体或いは関係する動物愛護団体、
こういうようなものも通じて指導要請といいうものをしっかり今後も強化していきたいと
こういうふうに考えているところでございます。
馬渡龍治議員
動物虐待の中でパピーミルという言葉があります。
これは子犬製造工場みたいな訳なんでしょうけど、狭いケージの中に母犬が入れられていて、
とにかく産めるだけ産ませる、最後の写真を私見たこと有りますけど、本当にボロボロになって
死んでいく、そういった状況があるようなんです。
確かにこれを生業としている方々はこれによって利益を出さなければ行けないんでしょうけど
あまりにもお金ということが先に立って命あるものを粗末にしているようなところがありますから、
まぁ、日本の国は命を大切にするDNAが民族にしっかり組み込まれている国ですから、
そこのところもう一度世界に先駆けてこれからもどんどん動物行政を発展させていただきたいなと
そう思います。
ところでその、インターネットで販売している業者が増えてきています。
で、環境省の告示では、
「動物取扱業の実施に係る広告については次に掲げる方法により行なうこと。
氏名または名称、事業所の名称、及び所在地、動物取扱業の種別、登録番号並びに登録年月日及び
登録の有効期間の末日並びに動物取扱い責任者の氏名を掲載すること」としていますが、じつはまだこれ、
完全に周知徹底されていないようで、インターネットを開くとこのことが欠如しているところがあります。
その業者さんたちは特定商取引第11条に基づく表示のみ掲示していて、実は動物取扱業の登録に
変えている場合もあります。
こういった提示義務が周知徹底されていない状況の中で、環境省としてこれからどのように取り組んで
いただけるのかお聞かせください。
黒田自然環境局長
インターネットの通信販売についておたずねでございますが、そういったものが不適正な形で
行なわれないようにということで、環境省ではペットの関係団体などを通じまして、
先ほどご紹介のありました動物取扱業者の登録に関するいろいろな事項につきましてですね、
広告にきちんと表示すると、いわゆる標識の掲載と言うような言葉を使っておりますが、
こういうようなことを含む基準の遵守につきましてこれまでもペット関係団体等に要請をして
きたところでございます。
また、個別に、基準に違反しているのではないかと、こういう事が疑われる事例に接した場合には、
環境省から関係の自治体に情報提供を行なう、こういうようなことをしまして業者に対して改善指導が
きちんと行なわれるように促しているところでございます。
今後ともこういう対応をしっかり行なっていきたいというふうに考えておりまして動物取扱業者に
関する基準というものがきちんと遵守されるように、今後とも周知徹底いっそう力を入れていきたいと
考えております。
馬渡龍治議員
これから新たに犬や猫を購入しようとする消費者にしてみると、いったいどこのお店が良くて悪くて
というのがわからないわけで、そうなると業界の皆様方の自発的な行動によってですね、
適正な交配とか繁殖とか飼養とか、販売の環境がどういう基準を作るのか、今はぱっと言えませんけども、
適正に行なわれている、そういったことをペットショップに表示するような、なんて言うんでしょう、
マル適マークとか、マル優マークとか、これを環境省の指導の下に、バックアップして
出来ないものかなと。
そうするとトラブルも少し減るんじゃないかなと、そういう想いがありますが、それについてどのように
お考えになられますか?
黒田自然環境局長
ペットの関係業界がですね、また優れた施設であるとか、あるいは事業であるとか、
こういうものを自主的に検査したり、或いはそれを認定すると、こういった取組みっていうのは
動物取扱い業者のさらなる適正化というか、良い方向に進んでもらうというか、こういう意味で
一定の効果が期待されるとこういうふうに考えているところでございます。
今後こうした業界の自主的な取組みについてですね、具体的な話しがあれば、環境省としては
適切に助言を行なうなど応援をしていきたいと、このように考えているところでございます。
馬渡龍治議員
質問は以上なんですけどお願いしたいことがあります。
あの、ずーっとこの動物の虐待って何をやったら虐待なのかと私の中でもテーマでありました。
3年ほど前にねりまのペットショップで、小鳥の死骸が玄関にあったり、狭い水槽の中に鳥が
何羽か飼われていたり、入るだけで異臭がして、近所の方たちが警察にいうと、
「それは区役所の仕事だ」区役所にいうと「それは警察の仕事だ」と言って、
結局どこに行ったらいいかわからない。
なんかここ最近それを見つけたら連絡くださいなんて言うアイデアがあるということを
お伺いしたんですが、一般の市民が虐待を見つけたときにどこに連絡をしたらいいのかと
いうのをはっきりさせていただきたいのがあります。
もう一つは、この命あるものを、ただ、お金!金ね!その目的だけで商売をやっている
ところがあって、これは私は確かめたワケじゃないんですけど、夜中までやってるショップで
その高価な犬を買っていく人がいる。
後日それをまた持っていくとお金に換える、みたいなものも噂として聞いたことがあります。
要するに、繁華街で一緒についていってもらって買ってもらって、その買ってもらった人が
またそこに持って行ってお金にするということが、これはあくまでも噂の段階で
確かめてみていませんが、そういうのを聞いたことがあります。
ですから今までの質問は取扱業者に対してのいろんな規制強化のお話しをお願いをさせて
いただきましたが、一方で飼う立場、消費者の方にもいろいろと責任があるんじゃないかな、
とそう思います。
ですから、環境省として適正な犬や猫ペットの飼養のあり方について、何かの形で教育をして
いただくような環境作りも必要なんじゃないかなと(思います)
私が昔犬を飼っていた頃に、お腹の中に虫がいることはしょっちゅうあったことで、
今買ってきた犬に寄生虫がいると大変な勢いで苦情をいう方もいらっしゃるようでありますし、
個体個体のそれぞれの特性もあるのに、なんか消費者がある枠にはめてそれを外れると苦情の
対象になるところもあるようですから、ここは取扱業者と、そしてそれを飼う人たちの
しっかりとした適正な飼養を目指した気持ちがなければうまくいかないことだと
思いますから、動物の行政を取扱う環境省の皆様方におかれましては是非とも管理のための
教育もちょっと心がけていただけたらありがたいなと、そう思います。
これで私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
今回の質疑の映像は以下でごらんになれます。
衆議院TV
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm
カレンダーの2月19日をクリック

予算委員会第六分科会をクリック

馬渡龍治(自由民主党)をクリック

馬渡龍治議員のブログでもアップされています。
http://blog.mawatari.info/?day=20090219